長時間座っていた後、立ち上がろうとした時に腰が痛む。
朝起き上がる時に腰が痛む。
このような経験はありませんか?
今回は、起き上がりや立ち上がりの時に起こる腰痛についてお伝えいたします。
日常生活でチェック・・・心当たりはありませんか?
1.前かがみ気味で歩いている
歩く時に、背筋をまっすぐ伸ばして歩くよりも前傾姿勢をとった方が歩きやすい方などが当てはまります。
この姿勢で歩くと股関節の前側がつまりやすくなってきます。
この繰り返しにより、次第に股関節が硬くなっていきます。
2.腰を丸めて座っている
デスクワークなどで長時間座っていることが多い方に多くみられます。
腰を丸めたような姿勢で長時間座っていたり、パソコン作業で画面を覗き込むなど、顔が前に行くような状態を続けていると、股関節が圧迫されたような状態が続き、次第に硬くなっていきます。
3.靴底が減りやすい、つまずきやすい
歩行時に股関節が上手く使えていない方に起こりやすい状態です。
このような方は、股関節が固まっているので、歩行時に足をしっかり上げて歩くことができていない。
あるいは、足をしっかり上げずに歩くような癖がついてしまっている。
と言ったような事が考えられます。
起き上がりや立ち上がりの際の腰痛、その原因の1つに股関節の硬さが影響しています。
股関節の硬さと腰痛の関係性
1、前かがみ気味で歩いている
2、腰を丸めて座っている
3、靴の底が減りやすい、つまずきやすい
共通点は、前かがみの姿勢で、上半身と下半身が近づきお尻が後ろに出るような「く」の字の状態になっている点です。
この体勢になることで股関節が圧迫されたり、骨盤が傾くなどが起きてきます。
寝姿勢の場合でも、腰が沈みこむ事で、同じような状態になります。
更に、寝姿勢の場合は、周辺の筋肉をほとんど動かす事がないため、より硬くなりやすくなります。
このような状態から、立ち上がったり、起き上がろうとすると、腰椎周辺に圧がかかるため、痛みが発生します。
股関節が硬くなることで、周辺の神経や筋肉、靭帯にたくさん負担をかけてしまうという事ですね。
もう少し詳しくお話すると、腰の骨はもともと動きの少ない骨なのですが、立ち上がったり起き上がったりする際には、股関節が働く事でその大きな動きを可能にしています。
ところが股関節が硬くなり本来の動きができない場合、腰の骨が許容範囲以上に動こうとし、周辺の筋肉に緊張が起きてしまっているのです。
腰の骨の周りの筋肉が緊張する状態が続くと、今度は腰の骨が本来の働きをする事ができなくなり、更にその周囲に緊張が広がっていきます。
ぎっくり腰などで、腰まわりの筋肉が緊張してしまった状態のまま動こうとすると、背中や首まで凝り固まってしまうような状態と同じ事が起きてしまうのです。
正に負のループ状態と言えるでしょう。
負のループに陥ってしまうと、もはやどこをケアすれば状態が良くなるのかわからなくなってしまう。
といった事態にもなりますので、早めのケアをお勧めします。
補足になりますが、腰の骨のしくみについては「なぜ腰痛になるのか? 腰痛のメカニズム」でもう少し詳しくご説明しております。
よろしければご一読ください。
腰痛の原因はさまざま…意外な原因も
厚生労働省の調査では約3000万人が腰痛を訴えていて、5人に1人は慢性的な腰痛を感じていると言われています。
それだけに、原因もさまざまです。腰をほぐすだけで治る人もいらっしゃいますが、そうでない方も大勢いらっしゃいます。
また複数の原因がある可能性もあります。
ご自身ではなかなか原因を見つける事が難しいですが、当院では腰痛の原因を全身から見つけていきますので、長年の痛みでも症状の改善を目指すことができます。
もしかしたらあなたの腰痛が良くならない意外な原因があるかもしれません。
気になる方はぜひ一度ご相談ください。