記録的な大寒波が日本中を襲うなど、寒い日が続いており、体調管理も大変なこの時期。
寒い冬の時期は肩こりが気になる方も多いのではないでしょうか。
寒い朝の通勤時、厚着(重たい服を着用)をし、肩をすぼめ、前かがみの姿勢で顔を上げて歩いている方も多いかと思います。
首から上(顔)だけが前に行くこの姿勢、身体はバランスを保とうとし、首から肩にかけての筋肉が緊張し、肩こりの原因となります。
長時間のパソコン作業でも同様です。
肩こりのメカニズム
① 顔が前に行くような姿勢を続ける事で僧帽筋の上部が固まり、肩も前にいきやすくなります
② 肩が前に行くと、それにつられて肩甲骨が外側に張り出し固まります
③ 僧帽筋や肩甲骨など、肩回りが固まる事で動きが悪くなります
④ 動きが悪くなると使う事ができなくなり、更に動かなくなり悪化します
このようにして、「肩こり」という症状として現れていきます
肩甲骨ってどんな骨?
肩甲骨は背中の上部にあり、胴体と上腕骨をつないでいます。
また、まわりにあるたくさんの筋肉に支えられています。
肩甲骨はこれらの筋肉の動きに合わせて色々な方向に動くことができます。
腕を上げたり下げたり、胸を張ったり猫背になったり・・・
このような肩の動きは、上腕骨と肩甲骨の動きが連動する事でスムーズに動くようになっており、腕を90度あげようとした場合上腕骨が60度、肩甲骨が30度(2:1の割合)動きます。
しかし、肩甲骨についている多くの筋肉が硬くなり動かなくなってしまうと、上腕骨と肩甲骨の間が狭くなり痛みが発生してきます。
肩こりを放置すると
肩の動きが悪くなると、肩こりだけではなく、色々な障害につながります、
全身の歪み、また首や腰に影響がでることもあります。
さらに放置をすると、靭帯や神経にも負担がかかり「肩こり」という症状から炎症へとつながっていきます。
例えば、肩関節周囲炎(いわゆる四十肩、五十肩)などもその1つです。
そうなると、手を後ろに回すと痛い、夜寝るときに痛いなど、さまざまな弊害も出てきます。
こうなる前に、しっかり肩が動いているのか確認をしてみましょう。
以下に当てはまる方は特に注意が必要です。
・真横から腕を上げ、手のひらを上に向けて耳の後ろまで上がらない、もしくはこの動作がきつい(この時、体や首は動かさないように)
・過去に肩をぶつけたり、痛めた経験がある
・腕の疲れを感じる
当院での治療は、肩に負担がかかっていた身体の歪みを取り除く事で長年の肩への負担を軽減し、少しずつ肩の可動域を上げていきます。
痛みが取れてくると、自然と自分で肩を動かすようになっていき、さらにスムーズに動くようになっていきます。
たかが「肩こり」と放置せず、重症になる前に是非一度ご相談ください。